今宵(てか、もう昨夜)は、音小屋で歌いました。
ありがとうございました。
1971年〜2010年まで横浜は日ノ出町に『グッピー』というお店がありました。
今宵は、その『グッピー』に出演されていた方々が集うライブでした。
『グッピー』というお店の名前はよく耳にしたけど、アタシは、2000年に横浜に引越して来て、15年も横浜に住んでいたのに、残念ながらグッピーに行く機会が一度もなかったのです。
なので、今回のこのイベントは、アタシ自身は全くのアウェー。
タクミさんと最近一緒にバンドやってるってだけで、イベントの末席を汚させて頂きました。
恐縮過ぎです。
このイベントには、8組の出演者が出ました。
皆さん、本当にグッピーが大好きだったのが伝わってきました。
このBig City 横浜の音楽シーンの、一つの時代を築いたライブハウスだったんだなぁと、実感しました。
オープンから39年間、横浜のミュージシャン達の青春の場所だったんですねぇ。。
今宵出演されていた年輩のミュージシャン達が、10代の頃から出入りし、マスターの塩谷氏に叱咤激励されながら育ったのが、よく分かりました。
音小屋のオーナーのタクミさんも、『グッピーみたいなお店を作りたかった』的な事が、Facebookの記事に書いてありました。
ライブの中盤で、グッピーのマスターだったトミー塩谷氏が、一人でギター弾き語りで登場すると、水を打ったように、会場がその演奏に聴き入り、次第に会場が一緒に歌い、ステージに飛び入りでコーラスが入り、ギターとベース(これは事前に打ち合わせがあったのかな?)が入り、「誰か、タイコ叩いて」という塩谷氏の声でドラムが入り、最後はめちゃくちゃ暖かい音のバンドサウンドになりました。
閉店してからまもなく10年が経とうとするライブハウスのマスターを慕って、かつて子供だったバンドマン達が一緒に演奏する様子。
ちょっと感動しました。
自分の住む町にこんなお店があったこと、そして、こんなマスターに育ててもらえた人たちを、凄く羨ましく思いました。
時々、音小屋やこびとさんでご一緒する、スカンクちかの先生が、バンドで出演されていました。
ちかの先生のバンドを観るの、初めて。
聞くと、このバンドは、ずっと同じメンバーで30年もやっていて、30年前からグッピーに出演されていたとのこと。
凄いなぁ。
ちかの先生の力強い声と、哀愁漂うメロディに、アタシ、自分の出番直前なのに、ウルウルきちゃった。
なんかさー、年月を重ねても重ねても繋がり続けたバンドのメンバーとの縁とか、グッピーで同じ時代を過ごしたミュージシャン同士の繋がりとか、本当に、今から欲しいと思っても、絶対に手に入らないモノだよ。
お金じゃ買えない。
本当に素敵なモノを、この人たちは持っている。
アタシはアウェーでとっても残念。
でも、こんな濃く熱く感動的な夜に、一緒に居させてもらえた事に感謝。
素敵な夜を、ありがとうございました!