昨夜は感動的なライブを観た。
それは、ただのライブじゃ無い。
モンチカと言う、1人の女の子の、生き様が濃縮されたステージだった。
アタシが彼女と出逢ったのは1年前。
吉野町のこびとさんというライブバーでタイバンしたのがきっかけ。
「ボイストレーナーの仕事してます」というMCを聞いて声をかけ、アタシは彼女の生徒になった。
年末にホールワンマンをやるんだという話を聞いた。
キャパ400人のホールを借り切って、ワンマンライブをすると言う。
そこらの小さいライブハウスのワンマンとは、ワケが違う。
実力はあるけど、大きな後ろ盾があるわけではないモンチカ先生。
大丈夫か?
凄いことに挑戦する人だなぁ。。
そんな風に思った。
レッスンを重ね、モンチカ先生の事を知れば知るほど、モンチカ先生にとっても、その挑戦が生易しい事では無いことが分かってきた。
今のアタシが、「ホールでワンマンしよう」と思うのと、重さ的にはそんなに変わらないんだと思った。
ホールでワンマン。
自分がやると思うと、考えただけで怖い。
構成を考え、照明や音響に指示を出し、ゲストを呼び打ち合わせをし、チラシを作って宣伝して、ありとあらゆる事を全て自分がやらなきゃいけない。
想像しただけで、怖すぎるし、重すぎる!
なんでそんな大変な事をやろうと思ったの?
話を聞くと、このホールワンマンをやるという企画は、3年前に始まったんだとか。
モンチカ先生のたった1人の家族だったお母さんに見てもらいたいという思いがきっかけなんだそう。
当時、お母さんは病気で、もう車椅子でしか動けない状態だった。
残念ながら、その夢の実現は、ちょっと間に合わなかったんだけれど。。
それでも、3年かけて思いを実現させた。
この1年しか知らないアタシは、その前の2年間の努力は知らなかったんだけど。
でもこの1年だけ見ても、物凄い努力だった。
実は何度も挫けそうになったんだと言っていたけれど。
それでも踏ん張って踏ん張って、ここまで来たんだ。
昨日のライブは、大成功だったと思う。
400人のホール。
満席とはいかなくとも、ほぼほぼ埋まり、しかも、全員、本当にモンチカ先生を応援しに来た人達だ。
ライブが始まり、ステージに出て来たモンチカ先生、客席を見て、初っ端にイキナリ泣いた。
感極まるの、分かるよ。
最初、チケットが60枚しか売れないって言ってたところから、よくぞここまで、と思う。
つーか、60枚だって、普通に考えたら凄い数だよ。
それでも、キャパ400人ってなると、そこから先、果てしない。
それでもやろうと前を向いて頑張ってるモンチカ先生を、そりゃあ誰でも応援したくなるよね。
昨日は、そういう人達が集まったんだと思う。
モンチカ先生の生き様に、心打たれた人達だ。
ショーの内容も、充実してた。
たとえ少人数でも、来てくれた方が最高に楽しめるライブにしようという思いで出来上がった構成。
本当に、アタシの想像以上のステージだった。
笑いあり、涙あり。
もうね、アタシは感動したやらなんやらかんやら、途中、号泣。
周りが引くんじゃないかと思うほど泣いてしまったよ。
お母さんに見てもらいたくて始めたこの大きな企画。
きっと、お母さんは、ずっとそばで見ていたんだと思う。
晴れの舞台も、ちゃんと見てくれていたに違いない。
あれは間違いなく、大成功だ。
アタシ的には、今年一番の凄いライブだった。
大きな会場が一つになった、本当に良いライブだった。