2013.07.28 Sunday 17:30
岩手県大槌町
3・11で大きな津波の被害を受けた、岩手県の大槌町。
アタシはこの週末、エイサーチーム『隊長ソウルバンド』に同行し、大槌町の仮設住宅のイベントで拙い三線を弾かせて頂きました。
イベントが終わった後、周辺を視察して回りました。
津波で崩壊した建造物が取り壊されて片付けられたと思われる、不自然に空いた空き地には夏草が茂り、また所々には、まだ取り壊されずに無惨な姿のまま残ってる建物もありました。
天気が悪かったのもあると思うんだけど、人影もほとんど無くて、憂鬱になるくらい寂しい雰囲気でした。
商店街も、プレハブで出来た"仮設"商店街でした。
その仮設商店街の中にある居酒屋で、晩御飯を食べました。
その居酒屋の壁中に落書き(?!)があって、よくよく見ると、芸能人みたいな人や、アタシ達みたいなエイサーチームの人達が書き込みをしていました。
聞くと、その商店街の中庭で催されたイベントの出演者達なんだとか。
復興支援のイベントが頻繁に開催されているようです。
『隊長ソウルバンド』も、ちゃっかり落書きさせて頂きました(笑)。
夜は、カリタスジャパンというカトリック系の団体が運営する宿泊施設に泊まりました。
津波以前はホテルだったらしい建物を、今はボランティアで訪れる人達のための宿泊施設として使っているそうなんです。
その宿の壁にも、沢山の寄せ書きがありました。
日本全国から復興のためにボランティアで訪れた人々の寄せ書きです。
仮設商店街の居酒屋の壁といい、この宿泊施設の壁といい、日本中の人が大槌町を応援してるのが分かりますよ。
日本もまだまだ捨てたもんじゃないなと、温かい気持ちになりました。
都会に住んで生活に追われていると、最近では震災のことを思い出す機会も殆ど無いのですが、被災地は、まだまだ全然、復興してないんです。
半壊で残された建造物、山積みの瓦礫、ドミノ倒しみたいになったままの巨大な防波堤、等々。
これ全部片付けなきゃならないのかと思うと、途方に暮れます。
お金も労働力も、莫大にかかるだろうし。。
だいたい、震災から2年も経ってるのに、まだこんな状況だなんて、正直、驚きました。
津波で流された場所を盛り土して、そこから町を再建するみたいですが、盛り土するだけでもまだあと何年もかかるんでしょ?
仮設で暮らしてる方々にしてみれば、たまったもんじゃないと思うんですが、それってどうにもならないのかねぇ?
| 猫丸 | - | comments(0) | - | - | - |