2011.12.29 Thursday 23:15
サウンドエリアの入口
アタシ達が学生の頃に使ってた大和のスタジオ『サウンドエリア』に行ってきた。
今年いっぱいで閉店するとの事なので、ご挨拶をしに。
この店のオジサンは、20年前から変わらず同じオジサン。
この方、客商売なのに、全く、人当たりが良いという感じでもなく。
…むしろ偏屈(笑)。
でもアタシは、このオジサンが好きだった。
卒業してからは、たまにしか顔を出さなかったけど、オジサンがずっとここでスタジオやっててくれて良かった。
なんとなく、帰る場所がある感じがしてたから。
だから、このスタジオが無くなるのは淋しい。
故郷が無くなるような感じだよ。
サウンドエリアは、アタシの音楽人生の入口。
初めて入ったスタジオがサウンドエリアだった。
もう20年近く前なのに、今行ってもあの頃のドキドキ感を思い出す。
サウンドエリアに初めて行ったのは、先輩達と組んだバンドの初練習。
大和駅で先輩達と待ち合わせしたんだけど、アタシ、ちょっと遅刻したんだよね。
それを電車が遅れたせいにしたのを覚えてる。
あの日、電車、遅れていませんでした。
すいませんでしたm(__)m
今でこそ大和駅周辺は凄く綺麗になってるけど、当時の大和駅は、今より少し町田寄りに改札口があって、駅を出た真っ正面が銭湯だった。
どんな駅だよ(笑)。
で、遅刻したアタシを内心ちょっと怒ってたかも知れない先輩達に連れられて、サウンドエリアに行ったのが始まり。
スタジオのオジサンが、当時、ガラムのタバコを吸っていたので、スタジオに入るとガラムの匂いが充満していた。
だから、今でもガラムの匂いがすると、あの頃のドキドキ感が甦る。
しかもまた、このスタジオが、イカガワシイ店の建ち並ぶ通りの真ん中にあるもんだから、いつもガラの悪そうな呼び込みの男の人達が通りに立っていた。
最初の頃は、その通りを歩くのが怖かった。
その、『怖い』っていうドキドキと、先輩達に対する緊張感のドキドキと、バンドをやって『楽しい』ドキドキがあった。
今でもサウンドエリアの入口付近で感じるドキドキ感は、多分、あの頃に感じてたドキドキ感が強烈にアタシの脳に擦り込まれてるんだと思う。
良い時間と強烈なドキドキ感を、本当にありがとうございました。
m(__)m
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