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救急車
今日、雨が降る暗い道を歩いていた時。
車道と歩道を仕切る植え込みから何かが出ていた。
最初は暗くてよく見えなくて、ゴミ袋かと思ったら、なんとっ!

お爺さんだった!!!

びっくりして、『大丈夫ですか?』と声をかけたら、グニャリと変な感じに曲がってる脚がちょっと動いた。

もしかして、事故??

『救急車、呼びましょうか?』と聞くと、『うん、うん』とうなずく。

アタシはちょっと動揺して、『救急車って119番で良いんだっけ?』と自問自答。
119番にかけた。

119番の人に『どうされました?』と聞かれて、
『道で人が倒れてるんです』と答えた。

『場所はどこですか?住所は?』
『道端なので、住所はわからないです』

『何が見えますか?』
『もう閉店してますが、車の販売店があります。トヨタ○○神奈川○○店て書いてあります』

『住所教えてください』

ちょっとイラッとした。
だから、住所は分かんないってば!
こっちは雨の中で傘さして電話してて、両手が塞がってるから調べられないよ。
そっちで検索してよ、と思った。

『他に何が見えますか?』というので、
『ちょっと先にセブンが見えます』
『そのセブンイレブンは、何店ですか?』というので、コンビニまで走って行って、店の前に書いてある、『○○店』というのを読み上げた。

すると、『住所を教えてください』と言う。
なんで、そっちで検索してくんないの〜?
店の中に入り、店員さんにこの店の住所を聞いた。
突然住所を聞かれた店員さんは怪訝そうな顔をして、レシートに書いてある住所を見せてくれた。
アタシは電話口でそれを読み上げた。
すると、
『何店ですか?』と。

いい加減にしてよ、馬鹿なの?

『○○店です』
もう一度言って、電話を切り、倒れてるお爺さんのところに戻った。

雨に濡れてビッチョビチョだ。
いまさらだけど、アタシはしゃがんで、倒れてるお爺さんに傘をさして救急車を待った。
セブンの店員さんも駆け付けてくれた。
セブンの店員さんは、お爺さんに顔を近付けて、何か話しかけてる。

すると、今度はアタシに向かって、
『お酒くさいですね』と言った。

えっ?ただの酔っ払い??

そして、お爺さんは、絞り出すように、
『10万円欲しい』
と言った。

定額給付金のことか?
あれって、全員もらえるよね??

はっ!

住所が無いのか!!


ほどなくして、救急車のサイレンが聞こえた。
さっきのセブンの前に止まってる。
アタシは手を振って合図したら、すぐにアタシに気付いて、こっちに来てくれた。

救急隊の方々は、話し方も動きも無駄が無くテキパキしていて、明らかにさっき電話口で話した人とは違う。
立つことも出来ないお爺さんを、救急隊の方が2人がかりで抱えて、救急車に運び入れ、そしてもう1人の救急隊の方がアタシに向かって
『ご連絡ありがとうございました』
と言ってくれた。

でも、ただの酔っ払いだったことにちょっとうしろめたさを感じた。
しかも、このお爺さんがホームレスだったら、治療費はどうなるんだろう。。
アタシは、お爺さんにとっても、救急隊にとっても、迷惑なことをしたのではないだろうか。。
複雑な心境だった。

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