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人工皮の胴
タイに行くために、蛇皮の三線の胴を、人工皮の胴に交換してもらった。
海外に三線を持って行くと、蛇皮がワシントン条約に引っかかるらしいんだよね。

なので、午前中に、茅ヶ崎の三線工房、『矢島三線工房』へ。

三線は、一本一本違うので、新しい胴を付ける時に、棹の太さに合わせて胴の穴の部分をちょっとずつ削って微調整しながら合わせて行く。
その作業を見たかったので、工房にお邪魔して、作業するのを見ながら、矢島さんと色々お話しさせて頂いた。

矢島さんが、面白い話をしてくれた。
仕事柄、色んな人の三線を見ていると、その三線の持ち主の人間性がだいたい分かるのだ、と。

たしかに、物の扱い方と人への接し方は似ていると思う。

実験もそうだ。
『実験のやり方は、恋愛のやり方に似てる』
アタシが今の仕事を始めたばかりの頃、女性の先輩方が、こんな事を教えてくれた。
実験を始める時は、用意周到に準備して、細かくデータを取るのに、途中からデータもテキトーになって、終わった後は片付けもしない、なんて人がたまにいる。
そういう人は、一事が万事、最初だけ周到で、途中からいい加減になる。
付き合う前は優しかったのに、付き合い始めたら全然優しくしてくれない、『釣った魚にエサをやらないタイプ』だ、と。
そう教えてくれた(笑)。

そんな話を聞いたアタシは、なるほどと思った。
たしかに、そういう目で見ていると、人間は、得てして、そうなのかも知れないなと思う。
実験や恋愛に限らず。
1つの事をとことんやれる人は、何でもとことんやれる。
そんな傾向は、あると思う。

なので、矢島さんが言う、三線を触ると持ち主の人間性がなんとなく分かる、というのは、とっても分かる。


三線を見せたから、アタシの人間性が矢島さんにバレてしまったなーと思い、外した蛇皮の胴を、家に帰ってから入念に手入れした。
使ってる時は胴巻で隠れてる部分の皮にも油を塗っておこう。
そう思って、丁寧に蛇皮に油を塗り込んでいたら、なんか、妙にこの三線の胴が愛おしく感じた。
この蛇は、以前は生きて、人生を送っていたわけだよね。
どんな人生だったのかなぁ?とか考えたらね、なんとも愛おしくなった。

見て、これ。
可愛くない?



動物はみんな、当たり前だけど、食べたものが変換されて身体を作ってるでしょ?
たとえば、ネズミとかカエルとか、この蛇が食べた生き物たちが、このウロコになってるわけじゃん?
沢山の命が変換されて、この楽器になってるのかと思うと、粗末にしちゃいけないなと思った。

本当は、この蛇皮の胴の三線を携えて旅をしたいけどね。。
空港で没収されたら悲し過ぎるから、本当に不本意なんだけど、人工皮の胴を付けて行くよ。

| 猫丸 | - | comments(2) | - | - | - |

Comment

よっし〜 | 2019/10/06 5:33 PM |
へびの皮のお話

命をつなぐ 大切な気持ちですよね。
猫丸 | 2019/10/07 8:14 PM |
>よっし〜さま

なんか、そう考えると、自分の身体も同じですね〜。
沢山の生き物たちの命を奪ってこの身体に変換してるんだから、ちゃんと身体を大事にしなきゃいけないし、自然へ恩返しするような行動をとらないと!と、今ごろ気付きました。









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